まさかの却下…苦労したカナダビザ申請について

まさかの却下…苦労したカナダビザ申請について

カナダについてから2ヶ月半が過ぎました。
少しずつこちらの環境に慣れて来ている(と信じたい)mikakoです。

タイトル通り、私が一苦労したカナダのビザ申請について書きたいと思います。
海外に長期滞在する方にとって避けて通ることのできないビザ申請。

もちろん個人ごとの状況や時期によってかなり差があるものですし、
会社員の方でしたら企業が代行してくれることもあると思いますが
私たちは全て自分たちで行わなければならなかったため
ネット上の情報にたくさん助けられました。
その経験から私も自身の記録をこちらに残しておこうと思います。

※なお、2019年5月時点での情報になりますので
ルールが変更になっている可能性もありますことご了承ください。

 

ビザ取得経緯

私は配偶者がトロントの公立大学に1年間通学することが決まり、
それに帯同する形でカナダに行くことを決めたので、
配偶者ビザとして申請が可能なのは以下2つでした。

1)配偶者滞在ビザ
2)配偶者就労ビザ(Open Work Permit)
→詳しくはこちらのCICサイトにて

この2種類のうち、私は2つめのOpen Work Permitを選択しました。
1年滞在する中で働ける機会があれば働きたいと思っていたことが理由です。
しかし、結局のところ配偶者就労ビザが発給されなかったため
現在はワーキングホリデービザを申請取得して帯同しています。

【実際に行ったスケジュール】
2019年4月末    配偶者のstudy permitとともに私の配偶者就労ビザを申請
5月17日     配偶者とともに東京にてバイオメトリクス登録完了
5月20日     夫婦ともに却下レターが届く
5月23日     配偶者就労ビザを諦め、ワーキングホリデービザを申請
5月29日     ワーホリビザの許可証受け取り

配偶者就労ビザ申請について

※最終的に許可されていないので、参考までの情報です。

まず、配偶者のstudy permitに必要な基本書類は以下の通りでした。

・IMM1294(Application for a study permit Made Outside Canada)
・パスポートコピーデータ
・写真データ
・資金証明(英語表記)
・入学許可証
・IMM5257 (Application for Temporary Resident Visa)  

私たちはまずこの各種フォームPDFの保存編集の仕方でつまづきました。

色々なサイトに説明がありますが、PDFの形式が特殊なために
ブラウザ上で見るとエラー表示になります。(Please wait…などが表示されます。)
エラー画面に臆さずそのままダウンロードしてPC内やメディアに保存し、
Adobe Acrobat Readerで開くと閲覧及び内容入力ができます。

その後study permit の申請途中で家族について聞かれる項目がいくつかありますので
以下の項目に注意して回答します。

 

▪️Are you accompanying a family member that has states in Canada, or has recently been approved to come to Canada?
ビザを持つ家族と一緒に住む予定ですか?⇒にYesを選択。

▪️Do you want to submit an application for a family member?
家族の分のビザ申請も必要ですか?⇒にYesを選択。

これによって、配偶者のビザ申請アカウント内で、
家族分(私のビザ)の申請が可能になります。

その後私のwork permit (配偶者就労ビザ)の申請にあたっては
以下の資料が必要となりました。

・IMM1295 (Application for work permit Made Outside Canada)
・IMM5257 (Application for Temporary Resident Visa)
・IMM5645 (Family Information)
・IMM5713 (Use of a family member representative)
・Proof of relationship  (a marriage certificate and birth certificates for any accompanying family members)
・Purpose of travel (フリー形式)
・パスポートコピーデータ
・写真データ

なんだかたくさんあるな・・・しかもフォームではなくフリー形式のものはどうすれば・・・?
というわけでネットで配偶者ビザ、SOWPなどあらゆる文字を検索した結果、
たどり着いたのは現在カナダにお住まいという日本人ご夫婦muchacoさんmochaoさんの素敵なブログ。

mimosasky
~カナダ ウォータールーの空の下~

⇨私がたどり着いた記事:【カナダ就労ビザ】配偶者のビザを後から申請した話
(ビザ以外にも、旅や美味しいものなど素敵な情報がいっぱいです!)

驚くほど細かくビザ申請の手はずが記載されていて、感動しました。
しかも配偶者就労ビザを申請して取得されていらっしゃる・・・!
この時点ではまだ「Proof of relationship」「Purpose of travel」共に
用意ができていなかったので、内容を参考にさせていただき書類の準備を進めました。

「Proof of relationship」は日本の戸籍謄本なのですが、英訳版が必要とのこと、
専門機関にお願いしなければならないという情報も見たのですが
お二人のブログを参考にして自身で英訳してPDFを合わせました。
「Purpose of travel」についても同様、
①The reason why I think about going to Canada
②The reason why I need SOWPという2点について数行ずつ記載して
日付けと署名をし、PDF化しました。

しかし、途中で悲惨な事実が発覚します。
なんとこの提出が必要な書類のうちIMM5713のフォームが公式ページに・・・ない!涙
通常フォームは以下の公式ページからダウンロード可能なのですが
その一覧から IMM5713が消えています・・・
→CICのフォーム一覧ダウンロードページはこちら

ネットで検索しても資料そのものはでて来ず、なぜか書き方の動画などがたくさん・・・
困った・・・困り果てた・・・となった私たちは最後の手段として
配偶者ビザについてブログに記載していたmuchacoさんmochaoさんご夫婦に
メッセージを送り、IMM5713をお持ちでないかと聞くという強硬手段に・・・涙

その結果なんと、光の速さにてmochaoさんからのご返信とアドバイス、
そして念願のIMM5713をお送りいただきました。

IMM5476(Use of a Representative)もお送りいただき、
合わせて提出することをアドバイスしてもらいました。
※参考URL:https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/application/application-forms-guides/use-representative.html

当時の私たちはかなりビザ申請の手続きにストレスを感じてやさぐれていたので
お二人の暖かく親切なお心遣いに心から感動しました。本当に感謝しております。
こんな素敵な人たちがいるならカナダも楽しみだな〜といいながら少し前向きな気持ちに。

そんなこんなで無事2人分の提出及び支払いを終えたのが4月28日です。
ちなみにstudy permit(CA$150), Family Biometric Fee(CA$170),
Work Permit(CA$155), Open Work Permit Holder Fee($100)にて合計CA$575となりました。
なかなか高額ですね。。

バイオメトリクス登録について

そしてお次は今年2019年から多くの場合
カナダビザ申請時に必須となったバイオメトリクス登録

上記のようにビザ申請の支払いを終えて、配偶者分は4月28日中に、
私のビザに関しては少し遅れて5月2日に
バイオメトリクス採取に関するレターが届きました。
CICにログインしてBiometrics  Instruction Letterを開き、印刷します。

このレターが発行されてから30日以内に登録を行う必要があるのですが
2019年5月時点では日本国内なんと東京の一箇所でのみ登録が可能、
しかも時間予約制で平日の9:00-17:00しか行なっていないという状況です。

⇨2020年1月に再確認したところ、大阪でも登録可能になったようです。
参考URL:https://www.vfsglobal.ca/canada/japan/japanese/contact_us.html#osaka

私は有休期間だったのでいつでも良かったのですが
配偶者は仕事の都合を調整して予約しなければならずとても大変そうでした。

予約についてはネット検索でヒットした「ワーホリシロップ」を参考にして進めました。
⇨「ワーホリシロップ」バイオメトリクス登録についてはこちら

登録するにはまずVFSのページからアカウントを作成し、(CICのアカウントとは別)
⇨VFSのページはこちら
メールからアカウントを認証したら予約に進みます。
申請の種類を選択する項目で、「Family」を選択すると2人分同時に予約できました。
時間は30分刻みだったので午後の時間帯を選択しました。
最後に予約確認の書類が出てくるので印刷します。

このVFSのサイトがなんとなく怪しくて、日本語訳が少し変なところもあったのですが
「カナダビザ申請センター」は、「VFS サービシズ・ジャパン」という会社が
カナダ政府の認可を受けて、カナダのビザ申請などを行っている機関だそうです。

さて当日。配偶者は仕事から直接向かうとのことだったので
私は午前に東京で予定を入れていました。よって前日に持ち物を確認!
忘れたら取りに帰れないので大変重要です。

当日の持ち物
1)Biometric Instruction Letter(CICのメッセージ欄に届いているレター)
2)VFS Globalの予約書
3)パスポート
4)VFS Global同意書
※調べると同意書は当日もらえるとのことでしたので必須ではないと思います。

当日は新幹線で向かい、浜松町から徒歩10分ほどでVFS Globalのビルに到着しました。


なんの変哲も無い普通のビルです。

  

エレベーターで4階へ。予約15分前に着きました。
メッセージと呼び出しボタンがあるのでここでボタンを押して待ちます。
※扉のなかからは監視カメラがあり、撮影や録音は禁止と書かれていました。

扉から受付の方が出てきて、案内してくれます。
持ち物(予約書など)とパスポートの確認があり、名簿に名前を記入します。
持ち物検査と簡単な身体検査もありました。

同意書についてはもう1点必要とのことで印刷されたものを渡してくれましたので
奥のカウンターで記入しました。

受付で番号が発行され、パネルに自分の番号が表示されたらそれぞれ指定された個室で
資料およびパスポートを提示して指紋・顔写真の提出を行います。
担当者の方が案内してくれるので何も心配しなくて大丈夫ですが、
私の場合は手が乾燥していてなかなか指紋が取れず、
少し時間がかかってしまいました・・・

無事終わると登録に関する詳細が記載されたレシートのような紙が
印刷されるのでその裏に署名をして持ち帰ります。

総合計時間15分くらいで終わります。
部屋を出ると何人か外で待っている人がいたので早めに行く方が良いかもしれません。
この時は次週にどうなることかも知らず、ビザの手続きが終わったことに安心して
気分良くビルを出てきました。

【以下おまけです】
正直このバイオメトリクス登録のためだけに平日浜松町にきたことが悔しかったので
帰りは駅の近くにある世界貿易センタービルディング40Fにある展望台
「シーサイドトップ」に行きました。


こんな感じの落ち着いた空間。620円と良心的なお値段です。

  

40階といってもあまり高くは無いのですが見晴らしはよく、とても気持ちいいです。
東京タワーも近くに見えて、満足度の高い訪問となりました。
バイオメトリクス登録に行かれる方にはオススメしたい観光スポットです。

ビザ却下のお知らせと、ワーホリビザ申請について

 

上記のように楽しく東京でバイオメトリクスの登録を終え結果を待っていたのですが
まさかの週明け5月20日に、配偶者の学生ビザに関して不備があるとの理由で
私のビザも同時に却下をされました。涙最終的にはその後再申請をして7月初旬に配偶者の学生ビザは許可されたのですが
この時点では学生ビザの許可目処もたたず、配偶者ビザの許可はさらに難しいだろうとのことで
年齢的にギリギリ申請が可能であったワーキングホリデービザによって帯同する方針に切り替えました。
今思うと本当にここで方針を切り替えていて正解だったと思っています。
ネットで検索するとたくさんフローを紹介しているページが出て来ますので
これまた「ワーホリシロップ」を参考にして進めました。
⇨「ワーホリシロップ」のページはこちら
【実際のスケジュール】
まずMyCICのアカウントを作成してIECの申請を行い、(5月23日)
抽選によって招待レターが届きます。
(5月27日招待レター受領→6月6日までの期限付き ※work permit申請は6月16日まで)
すぐにwork permit申請まで完了させました。(5月27日)
翌日、Correspondence Letterというメッセージにて許可がおりました。(5月28日)

IECの申請には特別な書類は必要ありませんが、
work permit申請にあたって必要な書類は以下4点です。

1)家族構成フォーム(IMM5707E)
2)英文履歴書・レジュメデータ
3)証明写真データ
4)パスポートのコピーデータ

新しく用意しなければならない書類は
1)家族構成フォーム(IMM5707E)2)レジュメ の2点でした。
IMM5707Eは公式サイトもしくは「ワーホリシロップ」内からダウンロードできます。

レジュメは「ワーホリシロップ」内の無料で作成できるサービスを利用して作成提出し、
証明写真やパスポートコピーなどは以前提出したデータを再利用しました。
本当にガイドの通り進めるだけなのですが
以前ビザが却下されていることによって異なった点はwork permit の申請時の以下質問です。

▪️[Immigration History and citizenships]の項目内
[Have you ever applied for or obtained a visa, an eta or a permit to visit, live or study in Canada?]
(過去にカナダへビザ申請(学生ビザ、就労ビザ、観光ビザ)またはeTAの申請をした事がありますか?)
に対して[yes]と回答

▪️[In the past 10 years, have you given your fingerprints and photo (biometrics) for an application to come to Canada?]
(過去10年間でカナダに指紋の生体認証を行いましたか?)
に対しても[yes]と回答

▪️[Unique Client Number(UCI)/ Previous Canadian visa, eta or permit number(optional)]
に対して過去申請時のUCIナンバーを入力

[Application detail]の項目内、[Background questions]の中で
▪️[Have you ever been refused a visa or permit, denied entry to, or ordered to leave Canada or any other country/territory? ]
(カナダまたは他の国で、ビザや許可申請を拒否されたり、入国拒否や強制退去となった事はありますか?)
に対して[yes]と回答+下部に出てくる入力フィールド欄に過去の経緯やApplication Number等を簡潔に記入

バイオメトリクス登録については
もう一度行かなければならないのではと危惧していましたが、
過去のUnique Client Numberを入力したことによって
すぐに過去のバイオメトリクス登録履歴がwork permit申請ページに反映されていました。
驚きの速さで申請が進み、MyCICのアカウント作成から1週間で
ワーホリビザの許可レターを手にすることができました。

最後に

結局のところ、配偶者就労ビザは取得できなかったので
あまり役に立つ情報を載せられず残念です。

ただ、私のように一度ビザを却下されたとしても
前のバイオメトリクス登録情報を引き継いだままで
別のビザ申請に滞りなく進むことができましたので、
なんらかの事情で却下されてしまった方も諦めずに申請や問い合わせを
続けてみてほしいと思っています。

また、私たちは代行会社などを利用していないので比較ができないのですが
色々と最新の情報を持ち合わせている会社も多いようです。

後から知人に聞いた話なのですが渡航タイミングが迫っている時や
家庭の事情で申請を早く進めてほしい時には
レジュメや許可証などのフリーフォーム提出時に
カバーレターをつけて事情を説明すると早く進むこともあるようです。

最終的に私が取得したワーキングホリデービザは提出書類も少なく、
ウェブ上にたくさん情報があるので簡単に個人で進めることができるものだと感じました。

ただし、配偶者ビザが却下された後に
ワーホリビザに関してあるエージェントに無料相談したこともあるのですが
その際に担当者の方からは(おそらく余裕を持ったスケジュールとして)
通常ビザは渡航の3ヶ月以上前に申請するようお願いしているので
5月末に申請して7月末にビザが出るようアレンジするのは難しいと言われました。
エージェント会社内ではそういったルールなのだと思うのですが、
実際やってみると私のように手続きがかなり早く進む可能性もあるので
時間の制限があるという方も諦めずに申請に進んでほしいと思っています。

この記事を書いていて思い出したのですが、
1回目に申請して却下されたビザ申請の代金は返金してもらえるのでしょうか。。。
もし実践した際にはまたこちらで更新したいと思います。